「ホームページにはセキュリティ対策が必要?」
「ホームページのセキュリティ対策って何をすれば良いの?」
このような疑問を抱えている人は、とても多いです。
ホームページは、いわば”その会社の顔”となるものであり、取引先やお客様から「この会社はどういう会社なのか」をイメージさせるもの。
そんなホームページに、もしセキュリティ対策を取っていなければ、どうなると思いますか?
そこで今回は、ホームページにセキュリティ対策が必要な理由、そして具体的に何から始めればよいのかについて詳しくお伝えしていきます。
ホームページにセキュリティ対策が必要な理由2つ
ホームページにセキュリティ対策が必要な理由として、以下2つがあげられます。
- ホームページを改ざんされる可能性があるため
- サイバー攻撃によりサーバーが停止する可能性があるため
理由1.ホームページを改ざんされる可能性があるため
セキュリティ対策をしていないことが原因で起こる問題として、最も多いのがホームページの改ざんです。
実際に起きた改ざんの被害例としては、
- ページ訪問者が不正サイトに誘導される事例
- 知らぬ間にメッセージが書き込まれる事例
- ページ訪問者のコンピュータにウイルスが感染される事例
などがあげられます。
ホームページ改ざんの恐ろしいところは、”見た目は一切変わらないところ”
よくあるものと言えば、「フィッシングサイト」です。
見た目は本物そっくりと同じであるため、ページ訪問者は疑いも無くフィッシングサイトをクリックし、閲覧してしまいます。
誤ってフィッシングサイトをクリックしただけであれば、サイトによってはブラウザバックで事態を回避できるかもしれません。
しかし、本物と同じようにIDやPassを入力してログインしてしまえば、その時点でページ訪問者の個人情報からパスワードを盗むことできてしまう、恐ろしいものというわけです。
理由2.サイバー攻撃によりサーバーが停止する可能性があるため
セキュリティ対策をとっていなければ、サイバー攻撃によりサーバーが停止する可能性もあります。
よくあるのは、「DDos攻撃(通称:ディードス攻撃)」
DDos攻撃とは・・・
複数のコンピューターから1台のパソコンに向けて、大量のパケットを送りつけることでアクセスを集中させ、サーバーをダウンさせる手法のこと。
当然サーバーがダウンすればホームページの閲覧は不可能となるため、ページ訪問者はもちろん企業にとっても大きな被害となるでしょう。
ホームページのセキュリティ対策には何がある?
では被害に巻き込まれないためには、どんなセキュリティ対策を取れば良いのでしょうか。
具体的には以下4つの方法があげられます。
- ログインIDやPassの管理
- セキュリティソフトの導入
- 安易にファイルやデーターを公開領域に設置しない
- ワードプレスのセキュリティ対策を強化
対策1.ログインIDやPassの管理
最も重要視されるセキュリティ対策は、ログインIDやPassの管理です。
IDやPassは様々な場面で使用されますが、近年、Passを簡易的なものに設定してしまい、アカウントが乗っ取られる被害が増えています。
被害に遭わないためには、ログインPassを「英大文字小文字+数字+記号混じりで10 桁以上」にしましょう。
また、ログインするサイトによってPassを使い分けることも重要。
アカウントが乗っ取られる被害の1つとして、”とあるサイト”から盗んだアカウント情報を使い他サイトへ不正ログインする手口があります。
この際、ログインするサイトすべて同じPassで設定してしまうと、何らかの理由で第三者へPassが漏洩してしまう場合、個人情報・クレジットカード情報などが全部バレてしまうことも十分考えられます。
したがって、各サイトによってPassを使い分けることもセキュリティ対策として重要と言えるでしょう。
さらに、Passは”設定”だけでなく”保管”にも十分注意が必要。
安易に他人に見られてしまうような場所には、絶対に保管しないようにしましょう。
しかし各サイトごとに設定したPassをすべて記憶しておくことは、とても厳しいと思います。
そんな時は、「パスワード管理ツール」などのサービスを利用してみることも、1つの手でしょう。
このようなサービスは、Passを設定した本人以外は絶対に閲覧できないようセキュリティが強化されているので安心です。
対策2.セキュリティソフトの導入
最もシンプルかつ始めやすい対策として、セキュリティソフトの導入があげられます。
自分が使っているパソコンのOSに合ったセキュリティソフトを購入し、パソコンにダウンロードするだけで、「個人情報の漏洩リスクの軽減」「ウイルス感染によるサーバーの利用停止リスクの軽減」が可能です。
対策3.安易にファイルやデータを公開領域に設置しない
企業外に持ち出せない重要なファイルやデーターなどを、安易に公開領域に設置しないこともセキュリティ対策に1つと言えます。
サーバーの公開領域に設置されてしまったファイルやデーターは、何らかの理由で第三者に閲覧されてしまう恐れがあるため、非常に危険です。
もし、現在点で以下のようなデーターやファイルが設置してあるなら、今すぐ削除した方が良いでしょう。
- 会社従業員や顧客の個人情報や、または機密情報を含むデータ
- 上記を含むバックアップデータ
対策4.ワードプレスのセキュリティ対策を強化
中小業企業に限らず、大手企業でもワードプレスを使ってホームページを作成するところは多いでしょう。
ワードプレスはCMSの一種であり、特別なスキルや資格が無くても簡単にホームページを作成することができます。
そのため日本中だけでなく、世界中でも広く利用されているシステムであることから、”セキュリティリスクが高い”と言われているのが現実。
したがって、ワードプレスを利用するのであれば必ずセキュリティ対策を強化した方が良いでしょう。
大手ソフトウェアであっても、利用者が多ければ多いほどサイバー攻撃の成功率は上がりますからね。
ワードプレスのセキュリティ対策方法は、以下の通りです。
- WordPress本体、テーマ、プラグインすべてをアップデート
- 使用していないプラグインがあればすべて削除
- セキュリティ対策プラグインの導入
パソコンと同様、古いバージョンを使い続けているとセキュリティのリスクが高くなるため、まずはアップデートを行い、使っていないプラグインがあれば削除しましょう。
最後に、ワードプレスのセキュリティ対策プラグイン(Google Authenticatorなど)を導入し、完了です。
ホームページのセキュリティ対策を徹底しよう。
ホームページは”作成して終わり”ではなく、その先のセキュリティ対策がとっても重要です。
作成したホームページに対し、ウイルス感染やサーバー停止などの事態に巻き込まれないためにも、もう一度セキュリティ対策を見直しましょう。
セキュリティ対策を徹底することで、より良いホームページになりますよ。