サイトを更新したのに正しく反映されない場合は、キャッシュをクリアすることで解決することがあります。
「キャッシュ」とは、Webページの情報を一時的に保存し、次回以降の読み込みをスムーズにする仕組みのことです。
古いデータが残っていると、いくらサイトを更新しても正しく表示されません。
「商品情報や価格、キャンペーン情報を変更したのに、更新されない」といった経験はありませんか?
実は、キャッシュをクリアすることで、正しく表示されるようになるのです。
そこでこの記事では、キャッシュとは何か?そしてキャッシュのクリア方法をデバイス別に解説します。
キャッシュとは?
冒頭でも少し触れましたが、「キャッシュ」とは英語で”貯蔵所”を意味し、ブラウザがサイトを速く表示させるために、一時的に保存しているデータのことを指します。
冷蔵庫に保存された食材を想像してみてください。

スーパーで買ってきた食材を冷蔵庫に入れておけば、毎回スーパーに行かなくても、料理をするときにすぐ使えますよね。
これがキャッシュの役割です。
なぜキャッシュをクリアする必要があるのか
キャッシュをクリアしないままでいると、古い情報が延々と残ってしまいます。
そのため、「サイトを更新したのに画面に反映されない」や「情報を変更したのに更新されない」といった問題が起きるのです。
先ほどの冷蔵庫に保存された食材に例えると、キャッシュをクリアしない状態は古くなった(腐った)食材で料理をしようとするようなものです。
そのような食材で作った料理は、味も見た目も悪くなります。
同じように、キャッシュも適宜更新しなければ、最新情報は正しく表示されません。
キャッシュクリアの方法(デバイス別)
では初心者でも迷わないように、キャッシュクリアの方法を説明していきます。
ここではPCとスマートフォンに分けて、主要ブラウザごとの手順をわかりやすく解説します。
PCブラウザ編

PCブラウザについては、「Google Chrome」「Microsoft Edge」「Safari(Mac)」の3種類を取り上げて説明します。
Google Chrome
<Google Chromeのキャッシュクリアの方法>

- 画面右上の「…」(縦3点の設定マーク)メニューを選択
- 「設定」を選択
- 「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データを削除」を選択
- ”キャッシュされた画像とファイル”にチェックを入れる
- 「データ削除」をクリックすると、キャッシュクリアされる
Microsoft Edge
<Microsoft Edgeのキャッシュクリアの方法>

- 右上の「…」メニューを選択
- 「設定」を選択
- 「プライバシー、検索、サービス」を選択
- 「閲覧データをクリア」→「今すぐクリア」を選択
- 「データ削除」をクリックすると、キャッシュクリアされる
Safari(Mac)
<Safari(Mac)のキャッシュクリアの方法>
- 「Safari」メニュー → 「設定」
- ”詳細”より「メニューバーに”開発”メニューを表示」にチェックを入れる
- メニューバーの「開発」→「キャッシュを空にする」を選択
スマートフォン編

スマートフォンについては、「iPhone(Safari)」「iPhone(Chrome)」「Android(Chrome)」の3種類を取り上げて説明します。
iPhone(Safari)
<iPhone(Safari)のキャッシュクリアの方法>
- 「設定」アプリ→「Safari」を選択
- 「詳細」→「Webサイトデータ」を選択
- ”全Webサイトデータを消去”をタップし、キャッシュクリアする
iPhone(Chrome)
<iPhone(Chrome)のキャッシュクリアの方法>
- 「設定」アプリ→「Safari」を選択
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップする
Android(Chrome)
<Android(Chrome)のキャッシュクリアの方法>

- 「Chrome」アプリを開く
- 右上の「…」メニュー→「履歴」
- 「閲覧データを削除」をタップ
- ”キャッシュされた画像とファイル”にチェック→削除
キャッシュをクリアする際の4つの注意点
サイトに最新情報を表示させるためには、適宜キャッシュクリアを行わなければなりません。
ただしキャッシュをクリアする際には4つの注意点があるので、ここで説明します。
頻繁にクリアしない
キャッシュを頻繁にクリアしすぎると、かえってサイトの表示が重くなってしまいます。
そのため、サイトを更新した直後や、表示が遅い、あるいは更新が反映されないと感じたときだけ、キャッシュをクリアするようにしましょう。
端末・ブラウザによって操作手順が異なる
前述の通り、キャッシュのクリア方法はブラウザや端末によって少しずつ異なります。
誤った手順で行うと、違うデータまで削除してしまう可能性もあります。
そのため、画面の案内に従いながら、1つずつ丁寧に操作を進めていきましょう。
ログイン情報や自動入力データも削除される場合がある
ログイン情報や自動入力データは、キャッシュと一緒に保存されていることが多いため、キャッシュをクリアするとこれらも消えてしまう可能性があります。
そのため、必要な情報は事前にメモして控えるか、再ログインの準備を整えておくと安心です。
キャッシュクリアで全ての問題が解決するとは限らない
基本的に、キャッシュをクリアすることでサイトは正しく表示されるようになります。
しかし、必ずしもキャッシュのクリアだけで解決するとは限りません。
サイトが正しく表示されない原因には、サーバー側の問題やプラグイン、ネット環境など、キャッシュ以外にもさまざまな要因があります。
もしキャッシュをクリアしても問題が解決しない場合は、順を追って他の対策も試してみましょう。
サイトを更新したら、キャッシュをクリアしよう

今回は、キャッシュとは何か、そしてキャッシュクリアの方法をデバイス別に解説しました。
キャッシュクリアは、サイトを更新した直後に押さえておきたい、基本的な作業です。
PCブラウザやスマートフォン別の手順も紹介しましたので、「表示がおかしい」または、「動作が重い」と感じた場合は、まずキャッシュをクリアしてみましょう。
キャッシュクリアを試しても問題が解決しなければ、サーバーやネット環境など、他の原因も考えられます。
原因を順番に確認しながら対処することで、トラブルをスムーズに解決できるでしょう。